お魚、棚田を上がる(富士川町)
ここは山梨県・鰍沢の外れ。
日本固有種である鰍(かじか)はハゼの仲間だそうだ。
その鰍沢はかつて富士川舟運の拠点として栄えた町。
写真の右手には県道407号線が走っていて、そのまま奥へと進めば山梨のチロル(!)とも言われる十谷にたどり着くことになる。
いかにも長閑な日本の田園風景。
こんな山奥の狭い額のような河岸段丘でも稲作が営まれている。
流れる川は富士川の支流・大柳川。
石垣のような堰堤が築かれて、水の流れは右端に追いやられている。
あれ、でもきれいに扇形に並んだ石の列は何?
実はこれ『棚田式魚道』という、魚が産卵のため遡上できるようにしたもの。
岐阜県に本社がある山辰組というところが施工したもので、この棚田式はこの会社が最も得意とする手法だそうだ。
残念ながら下まで降りられなかったので、鰍(かじか)が実際にいるかはわからなかったけれど、目論見通りこれでうまく遡れるといいね。
(Sasagogawa)
巨大堰堤の工事は興醒めだけど、お魚のための工事は気が和む。
そうこうしていたら、消防車のサイレンが。
「カジか?」
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 稲又川橋が消えた(2021.12.12)
- 「波の伊八」の飯縄寺(2021.06.08)
- 巨大鳥、千葉に飛来(2021.06.04)
- 南極で地震(2021.02.05)
- 移住したい国(2021.01.25)
「水路」カテゴリの記事
- 貯水率の怪(2017.07.21)
- 【景勝】銚子の口(西会津町)(2017.05.24)
- 【遺構】石橋アーチの明治橋(長泉町)(2017.05.01)
- 神奈川にもあった鋼管堰堤(2017.04.26)
- 【遺構】旧須走水力発電所跡(小山町)(2017.04.20)
コメント