神余の弘法井戸
館山市にある『神余の弘法井戸』を訪ねた。
『神余の弘法井戸』は(かなまりのこうぼういど)と読む。
千葉県の有形民俗文化財に指定されている歴史ある場所。
住宅地の奥にある集会所の脇を降りて行くと、そこはすっかり自然豊かな渓谷美。
右の急な階段の上には弘法大師の石像が祀られている。
これがお話しの舞台になにった巴川と、その井戸。
どんな言い伝えなのか、というと……
その昔、土地の女性が一人の旅僧に小豆粥(あずきがゆ)をもてなした。
その粥に塩気がないのを不思議に感じて僧がたずねたところ、女性は貧しくて塩が買えないと答えた。
すると、僧は川に降りて祈祷し、手に持った錫杖を地面に突き刺し引き抜くと、たちまち塩辛い水が噴出した。
以来、そのおかげでここでは塩を手に入れることができるようになった。
というもの。
後日、僧侶が弘法大師とわかり、里人は感謝の意をこめて寺を建立し、この井戸を『弘法井戸』と称して大事に伝えているそうな。
実際にはこの川の中には天然ガスが吹き出していて、そこに塩分が含まれていたからなんだそうだ。
湧き出る水は今でも少し暖かい。
ところで奥に見える橋が気になった。
旧い石造りのアーチ橋。
でも残念ながら近づくことができなかった。
いつか。
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コメント
巴川の源流に近い所ですね。
こんな場所があったのですか?知っている様でまだまだ
私は知らない場所があります。
毎回ありがとうございます。
投稿: いはち | 2017.03.07 13:48
いはちさん、こんにちは。
千葉には天然ガスが出るところ多いですが、事故もありうれしい反面怖いこともありますね。
投稿: ピーちゃんの身元引受人 | 2017.03.07 14:18