『地下神殿ツアー』、増やします

Suiso『地下神殿ツアー』が新たな観光スポットとして人気を集めているそうだ。

といっても、ギリシャやローマでも、またインカの話でもない。
国土交通省がやってる、首都圏外郭放水路というやつ。

水害を防ぐため埼玉県春日部市の地下に作られた、要は大規模な調圧水槽というもの。
広さはサッカーグランドほど、高さ18mもある柱が林立していて、それがまるで神殿のような迫力なんだという。

意外やとても人気があるので、4月から日程を増やすことにしたそうだ。
なんと、これまで週末は土曜日が月1回だけだったのを倍の2回にするって。
すごいだろ、大盤振る舞いじゃないか。
(日曜・祝日に加え、月曜もお休みだよ)
お役所って言うな。

さ、申し込も。

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濃溝の滝(亀岩の洞窟)見てきた

いま、「まるでジブリの世界みたい」とネットで人気のトンネル滝『濃溝の滝』を見てきた。
なんでも、インスタグラムの写真から人気に火がついたんだそうだ。
(農溝の滝とする説も)

Noumizo_01
千葉県の鴨川道路沿いにある『清水渓流広場』という公園の中にある。
観光バスの入れる駐車場もある。

というくらいなので、見た目は秘境っぽいけどアクセスは超簡単。
トンネルの上は県道が通っている。
実際、団体さんは来るし、ヒールを履いた女性だっているくらいだ。


Noumizo_02
房総特有の『川回し』というもので、つまりは人工の水路ということになる。
興醒め?

ただ、立地の関係から朝日が差すとみごとなハートが出来るんだってさ。
三脚を立てて数時間も待ったけれど、結局これが精一杯。

 (君津市のHPより)
Noumizo_03ほんとなら、もっと左手に陽差しが伸びて、ちょうど横倒しのハートになる筈だったんだけど……。
季節が悪かったということにしとこ。

同じ『トンネル滝』なら、僕はこっちのほうがいーや。
こっちは到達困難でカップルなんかいないもん。

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お魚、棚田を上がる(富士川町)

ここは山梨県・鰍沢の外れ。
日本固有種である鰍(かじか)はハゼの仲間だそうだ。
その鰍沢はかつて富士川舟運の拠点として栄えた町。
写真の右手には県道407号線が走っていて、そのまま奥へと進めば山梨のチロル(!)とも言われる十谷にたどり着くことになる。


Gyodou_01
いかにも長閑な日本の田園風景。
こんな山奥の狭い額のような河岸段丘でも稲作が営まれている。


Gyodou_02
流れる川は富士川の支流・大柳川。
石垣のような堰堤が築かれて、水の流れは右端に追いやられている。
あれ、でもきれいに扇形に並んだ石の列は何?


Gyodou_03
実はこれ『棚田式魚道』という、魚が産卵のため遡上できるようにしたもの。
岐阜県に本社がある山辰組というところが施工したもので、この棚田式はこの会社が最も得意とする手法だそうだ。
残念ながら下まで降りられなかったので、鰍(かじか)が実際にいるかはわからなかったけれど、目論見通りこれでうまく遡れるといいね。


(Sasagogawa)
Gyodou_04
巨大堰堤の工事は興醒めだけど、お魚のための工事は気が和む。

そうこうしていたら、消防車のサイレンが。
カジか?」

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「知る区ロード」と「銀明水」

山梨県中富町の山を走っていたら、「知る区ロード」なんていう標識を見掛けた。
おそらくあの絹の交易路「シルクロード」をもじったんだろう。

Ginmeisui_02
「知る区ロード」っていうネーミング、たしか杉並区にもあったような。
杉並のほうは「区」だからまだわかるけど、こっちは町ものな、惜しい。


Ginmeisui_01
そしてその傍らに「銀明水」。
名前からしてご利益ありそうなので一口飲んでみた。
汗をかいていたせいもあり美味かった。


Ginmeisui_03
傍らの説明板を見ると「富士見山 銀明水」だって。
「銀明水」といえば、富士山登山道にあるのが有名だけど、こちらは「富士見山」
「区」といい、「富士」といい、なんかいまいち惜しいんだよな。

・都留市・夏狩湧水群はこちら
・東栄町・月の湧水はこちら
・早川町・新倉湧水はこちら

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お水が足りない

 薗原湖
Sonoharako国土交通省によれば、首都圏の水源となっている利根川上流の8ダムの貯水量が例年と比べて低下しているとして、渇水を警告したそうだ。
え 知ってた?
なんだ、水くさいな。

最も少ない薗原ダムでは貯水量がわずか12%というから深刻だ。
ただ、貯水量には夏の渇水期と冬の非洪水期とがあって、同じ水の量でも季節によって数字が変わったりするからわかりにくいけれどね。

それにダムの水って平均して使う訳じゃないんだよね。
それぞれのダムの性質から判断して、まずはこのダムを優先して使い、一方こっちのダムの水は残しておく、なんてことをする。
(さらに東京の場合、奥多摩湖の水は最後まで使わないし)

飲み水や田圃の水を配るのもダムの役目だけど、さりとて洪水を防ぐためにはいつも満水にしておくということもできない。
文句を言うのは簡単だけど、治水というくらいで水は国の行政の根幹だ。
水をコントロールするというのはそれは困難なこと。

昔から言うよね、『水商売は難しい』って。

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城ヶ崎の磯のポットホール(伊豆)

ここは伊豆・城ヶ崎の海岸。

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高級別荘地の先にある公園にクルマを止め、「かんのんの浜」と名付けられた磯までやって来ている。
右に見える松の木の、そのさらに先に今回の目的のものがある。


Pothole_02
大きく、そして不安定なゴロタ石を慎重に渉って行く。
右手に上がっているのは煙ではなく、打ち寄せた波の水しぶき。
ここに探索に来たのは2度目だが、前回も波は荒かった。


Pothole_03
断崖の先端までやって来て、そして崖の下を見下ろしてみる。
あった。
とうとう見つけたポットホール。丸いヤツね。
(マウスを置くと画像が切り替わります)

ポットホール(Pot Hole)は日本語で甌穴(おうけつ)。
「甌」という字はカメの意味。
河や磯などで表面の弱い部分に石が入り、繰り返し水流で回転した結果、丸い穴ないし丸い石ができるものが甌穴だ。

川のポットホールはここここで見てきたけれど、海は初めて。
城ヶ崎のものはなんといっても穴のほうだけではなく削った石そのものがあるのが素晴らしい。


Pothole_05
もっと間近で見たい。
しかし残念ながらこの崖は降りられないのでいったん浜に戻り、あらためて迂回する。
そしてこんな岩の隙間を通り抜けていく。
う、狭っ。
つかえたのはウエストバッグで、お腹じゃない。


Pothole_06
そして…… これだ。
波で出来たので、正確には海蝕甌穴。
まるでボウリングの玉のようにまん丸。
でもこれで直径は70cmほどもあるという。
穴も大きく1.2mもあるというが、現在はその一角にさらに別の新たな窪みを作りつつある。


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なんて油断していると、突然こんな強い波が不定期に襲って来る。
冷た! まさに寒波。
カンパくれるならいいけどね。

このポットホールは伊東市の天然記念物に指定されているのだが、積極的に紹介はされていないようだし、現地に案内板も一切ない。
(だから一度目はたどり着けなかった)
なぜって、足場の悪いこうした危険な場所にあるから。
軽い観光気分で行かれ、万一事故でもあったら役所としては困るものね。

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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僕も頑張ります(西桂町の堰堤)

ここは山梨県の西桂町。
すぐ背後には中央自動車道の富士吉田線が走っている。
位置的にはこの近くになる。

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厄神川を挟んで向こう側に見えているのは『厄神社』という。
地元では「厄神さん」と呼ばれ、親しまれているそうだ。
「厄払い」ならぬ、「厄神社」とはずいぶんな名前だが、1533年(天文2年)一帯に疫病が流行った際に武田信玄がこの地に開いたと伝わっている。


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この道は倉見山への登山道になっているのだが、日頃不摂生な生活の身には急坂が堪える。
終始見えているのは、厄神川に設けられたコンクリート製の堰堤。
これがはるか上まで続いている。


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堰堤の最上部まで、管理用路が続いているので一応舗装路になっているが、傾斜は厳しい。
(一般車は入れない)
振り返ると、市街地からはもうこんなに登ってきたことに気づかされる。


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そしてやっと目的の所にたどり着いた。
最後のコンクリート堰堤に挟まれた鉄製の物、これだ。
写真で見るより実物ははるかに巨大で頑丈な造り。
大径の鋼管フレームを組み合わせたもので、基本、台形のような安定した形状をしている。
鋼管の径も一定じゃないので、巻いて作られているよね。凝ってる。


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実は、これも堰堤の一種なんだそうだ。
やはり上部からの流木や岩石を食い止めるためのものだが、コンクリート製と違うのは、ここでは流木は食い止めるが、泥水は下流に流すことができる優れものなんだとか。
これにより土砂災害が軽減、また堰堤の寿命も延びると言われている。

堰堤の類はこれまでたくさん見掛けてきたが、こんな形状の物は初めて。
「そう堤外だ!」

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うその口円筒分水(佐久穂町)

長野県佐久穂町の奥深く。
『鷽(うそ)の口円筒分水』というのを訪ねた。

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細い農道をどん詰まりまで下ったところに大きな水路があった。
滔々と流れる水は近くの石堂川から引き入れたもの。
近隣の農業のためのもので、このあと上村、佐口、小山それぞれの用水に分けられる。


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それが水路の先にあるこのこのコンクリート製の丸い建造物。
千葉でもよく見掛けた『円筒分水』というものだね。
上記三つの用水に分水するため、1953年(昭和28年)に建設されたもの。


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三つに分ける用水といえば甲斐小泉の三分一湧水が有名だけど、ここのはもっと複雑。
円筒の下部には基本、上村用水28個、佐口用水13個、小山用水6個の全部で47個もの穴が開けられている。
それをさらに内側から細かく塞ぐことによって様々な組み合わせの分量をコントロールしているんだね。
これは塞がれてしまったほうの用水。淋しい。


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一方こちらは十分に供給を許された方の用水。
分配はどうやって決めるんだろうね。
ちなみに初代のものは老朽化したため造り直され、これは昭和40年代に大改修されたものだそうだ。

・東金市の円筒分水はこちら
・多古町の円筒分水はこちら

現場で撮影したよくわかる動画はこちら
                

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ダム下の巨大渦巻き

ここは長野県の南相木村から山に分け入ったところ。
標高はすでに1500mを越えている。

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舗装こそされていないが、よく整備された道……
いや、これ実は堤上路。
つまりダム堤体の天端(せき止めた堤の一番上)の部分。
ここは平成17年(2005年)に東京電力が完成させた『南相木ダム』の最上部なのだ。
(マウスを置くと画像が切り替わります)


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整然と並べられた石灰岩の間から下部を見降ろすと、このド迫力。
ダムの高さは136m。
標高1532mは、日本のダムの中で最も高いそうだ。

ところで下部中央に、なにやら丸いものが見えないだろうか。


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アップにしてみると、この美しい幾何学的な渦巻き模様。
これは南相木ダム下流の広場。
この場所から湧き出る自然の流れをイメージしたもので『ウズマクヒロバ』と名付けられている。
広場中央に土地の起伏と石灰岩とで造形した「ウズ」、水を活用した「ナガレ」、コンクリート壁による「ラセン」で表現しているそうだ。

下からも行けるけれど、その場に立つと模様の全体が見えないものね。
小宮功建築設計事務所というところが設計、平成18年(2006年)、グッドデザイン賞を受賞したそうだ。
こういう人に東京五輪のエンブレム、任せてみる?

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【遺構】冷川発電所(伊豆)

中伊豆といえば、そうゴミステーションのある町。
そんな伊豆市に廃墟となった発電所の建物が残されているという。
これは行ってみなくては。

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伊豆市冷川(ひえかわ)という所にやって来た。
手前を流れるのは徳永川。
その向こう橋に古ぼけた白い建物が見える。


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これが旧冷川発電所。
出力185KWという小さな水力発電所。
伊東水力電気という会社が1920年(大正9年)に完成させた。
発電された電気は会社の名前が示すように山を越え、伊東温泉まで送られたという。


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徳永川の支流・木橋川から取水。
発電所の建物の裏は急傾斜の山になっていて、今も建物の裏には激しい流れの水が轟音を立てて流れ続けている。


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残念ながら発電所はもう40年も前の1972年(昭和47年)に廃止。
効率が悪く、採算が合わなくなったらしい。
例によって設備は取り外され、建物だけが残された。
そして今は何やら物置代わりとして静かな余生を送っている。


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裏手の山に登ってみると、石垣の構築物と共に古ぼけた水管がまだ苔むすままにまだ放置されていた。


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水は脇の水路部分を流れていて、水管はすでに使われていない。
内部に重なった錆の厚みが、廃止されてからの年月を物語っているようだ。
ご苦労さま。

桂川の発電所こちら
佐久間発電所の城塞こちら
青山変電所の廃墟こちら
矢納発電所の廃墟こちら
梨本発電所の廃墟こちら

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