富士の恵み・夏狩湧水群
都留市(山梨県)の郊外、住宅地の奥を「柄杓流川(しゃくながれがわ)」が流れている。
三つ峠を水源に、桂川から相模湖へと下っていく。
「しゃくながれ」とはずいぶん難しい読み方だが、江戸時代の村絵図には「ひしゃくながれ」となっていたそうなので、それなら理解できるというものだ。
三つ峠は梵語の碑もあるような信仰の山。
『北斗七星』も祀られているので柄杓ということになるのだろう。
狭い町並にやっとクルマが止められる場所をみつけ、川へと降りて行く。
一応遊歩道に整備されているのだが、雨に濡れた急坂は滑りやすく侮れない。
下を流れているのが「柄杓流川」。
対岸に渡る細い橋の上からは、目的の「夏狩湧水群」が見えてきた。
右の大きいのが「太郎滝」で、左の細いのが「次郞滝」というらしい。
こちらが山側に思えるが、実は反対の住宅地側。
それでこれだけ清水が豊富に湧き出るのだから、都留はほんと水に恵まれたところだ。
しかし滝は太郎・次郞だけでなく、こうして周辺の至るところから白糸のように流れ落ちている。
これじゃ「太郎」「次郞」どころか、「三郎」「四郎」に「五郎丸」、「父さん」「母さん」、「従兄弟」や「はとこ」に親戚のおばちゃんたちまでいるではないか。
これら全体で「夏狩湧水群」を構成。
2008年(平成20年)、環境省により「平成の名水百選」の一つに選定された。
現場で撮影したよくわかる動画はこちら
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